厚生労働省の資料によると、ワーク・エンゲイジメントは「活力」「熱意」「没頭」がそろった状態として定義されており「働きがい」とも呼ばれます。また、一時的ではなく、継続的な状態を表す概念で、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態として下記の3つが挙げられます。
<ワーク・エンゲイジメントの定義>
一般的にビジネス領域においてエンゲイジメントというと「従業員エンゲイジメント」を指すことが多いですが、従業員エンゲイジメントは企業や仕事など対象が幅広い概念だと考えられています。
一方、ワーク・エンゲイジメントは個人が仕事に対して持つ感情や関係性を表すものであり、より狭義の概念です。
なお、ワーク・エンゲイジメントが高い状態とは、「仕事への態度・認知」について肯定的、かつ「活動水準」が高い状態にあることを意味します。そのため、ワーク・エンゲイジメントの向上は仕事に関わるメンタルヘルスの不調についての対策にもつながるとされ、健康経営の実現の観点からも企業において注目されているのです。
さらに、経済産業省の「人材版伊藤レポート2.0」においても、やりがいや働きがいを感じ、主体的に業務に取り組むことができる環境整備の重要性を述べています。
【参照】