ストレスマネジメントとは「ストレスとの上手な付き合い方を考え、適切な対処法をしていくこと」とされており、ストレス自体を防ぐ方法ではなく、ストレスを受けた際の対処法やストレスとの付き合い方を主に考えていく手法です。
ストレスを引き起こす原因のストレッサーにはいくつかの種類があり、これを完全に避けることは難しいでしょう。私たちのこころや体に影響を及ぼすストレッサーは「物理的ストレッサー」(暑さや寒さ、騒音や混雑など)「化学的ストレッサー」(公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、一酸化炭素など)「心理・社会的ストレッサー」(人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など)です。
なお、ストレスが発生すると、疲労や倦怠感、不眠、頭痛、集中力や作業能率の低下など、ストレス反応として心身にさまざまな影響が出てしまう可能性があります。
そのため、ストレスマネジメントを身に付けることで心身の安定を保ちやすく、仕事におけるパフォーマンスの安定化が期待できるのです。
また、ストレッサーにうまく対処しようとすることを「ストレスコーピング」といいます。大きく分けると、ストレスの原因そのものに働きかけることによって、原因自体を変化させて対策や解決につなげる「問題焦点型コーピング」、ストレッサーによってもたらされる感情をコントロールして対処する「情動焦点型コーピング」、ストレッサーから物理的に距離をとったり、ほかのことをして鬱屈とした気分を発散したりして緩和を図る「ストレス解消型コーピング」の3つがあります。
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