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卵子凍結
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卵子凍結
読み:らんしとうけつ
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卵子凍結とは、受精前の卵子を凍結して保存することです。受精した後の卵子を凍結する「受精卵凍結」とは区別され、「未受精卵凍結」と呼ばれることもあります。
統計的に、加齢とともに女性の妊孕性(にんようせい・妊娠するための力)は低下し、流産率は上昇します。(参考: 一般社団法人日本生殖医学会)。加齢による妊孕力の低下に対して、現在のところ有効な治療法がないため、将来の妊娠・出産に備えるために卵子凍結が行われます。
卵子凍結には、悪性腫瘍(がん)などの治療によって妊孕性低下を懸念する場合に、治療開始前の卵子を凍結し、妊孕性を温存する「医学的適応」と呼ばれるケースと、健康な女性が加齢等の要因による将来の妊孕性低下に備えて、現状の卵子を凍結して妊孕性を温存する「社会的適応」と呼ばれるケースがあります。社会的適応は、「キャリアを継続したい」「パートナーがいない」などの理由で、今は妊娠・出産を希望しないが、将来的には妊娠・出産したい場合などが当てはまります。
日本生殖医学会は、卵子凍結を実施する医療施設に対して、十分な施設・設備を整え、適切な人員配置や診療体制を整備することを求めています。また、同学会が公表しているガイドラインには、施術内容やリスク、費用について十分に説明したうえで本人の同意を得るインフォームド・コンセントが必要であると明記されています。
<監修者>
丁海煌(ちょん・へふぁん)/1988年4月3日生まれ。弁護士/弁護士法人オルビス所属/弁護士登録後、一般民事事件、家事事件、刑事事件等の多種多様な訴訟業務に携わる。2020年からは韓国ソウルの大手ローファームにて、日韓企業間のM&Aや契約書諮問、人事労務に携わり、2022年2月に日本帰国。現在、韓国での知見を活かし、日本企業の韓国進出や韓国企業の日本進出のリーガルサポートや、企業の人事労務問題などを手掛けている。
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