重症化予防とは、病気の早期発見や早期治療、生活習慣の改善、感染症に対する予防接種の実施などにより、症状の重症化を防ごうとすることです。
例えば、生活習慣病の場合、内蔵脂肪症候群として、肥満症、糖尿病、高血圧症、高脂血症などがありますが、これらが重症化すると、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)や脳卒中(脳出血、脳梗塞など)、糖尿病の合併症として網膜症などを発症するリスクがあります。こうした重症化や合併症を予防するための、早期発見・早期治療が重要視されているのです。
健康保険組合による重症化予防事業も行われており、例えば全国健康保険協会では、健診結果(血圧、血糖、脂質)で要治療と判定されながら医療機関を受診していない治療放置者に対して、受診勧奨通知を送付するなど、重症化予防のための働きかけを実施しています。
【参照】
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/02d_0011.pdf
全国健康保険協会「未治療者の方への受診勧奨(重症化予防事業)を実施しています」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat405/sbb4052/info251031/